最新情報

- 2025/11/07お知らせ
- 冬季必見!凍結した給湯器からの水漏れにはこう対処
冬の寒さが厳しくなると、思わぬ家庭内トラブルが発生しやすくなります。その代表的なものが「給湯器の凍結」と、それに伴う「水漏れ」です。朝起きてお湯が出ない、あるいは配管から水が漏れていた――そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか?特に冷え込みが激しい日には、わずかな油断が大きな修理費や生活の不便につながることもあります。
本記事では、冬季に起こりやすい給湯器の凍結と水漏れについて、その原因から具体的な対処法、さらには未然に防ぐための予防策までをわかりやすく解説します。ご家庭でできる応急処置から、専門業者への依頼時のポイントまで幅広くカバーしていますので、「もしも」のときの備えとして、ぜひ参考にしてください。
冬の給湯器凍結と水漏れの実態
・冬季における給湯器凍結の原因とは?
冬の厳しい寒さによって、配管内の水が凍結し、内部の圧力が高まることで、給湯器や給水管にひび割れや破損が生じるリスクが非常に高くなります。特に日中と夜間の寒暖差が激しい地域では、夜間から明け方にかけて気温が急激に下がるため、凍結が頻発します。また、風通しが良すぎる場所や北側の壁に面している場所などに給湯器が設置されている場合、冷たい風にさらされやすく凍結の危険がさらに高まります。給湯器の構造や設置環境によってもリスクは異なり、屋外設置型の機器は特に注意が必要です。
・水漏れの危険性:見逃してはいけないサイン
凍結した配管や給湯器は、気温の上昇によって凍っていた水が解凍される際に、水の圧力で一気に破損部から水が噴き出すことがあります。水が滲み出して床が濡れていたり、給湯器本体からポタポタと水が漏れている、壁面にシミができているといった兆候は見逃せません。また、給湯器の運転音が普段と違う、焦げ臭いような異臭がする、あるいはガスのにおいを感じた場合には、ただちに使用を中止し、専門業者への連絡が必要です。水漏れを放置してしまうと、壁や床の腐食、カビの発生など家屋への深刻なダメージを招くだけでなく、火災やガス漏れといった重大事故につながる可能性もあるため、早期の発見と対応が重要です。
・見積もりの前に知っておきたい水道代の影響
外からは確認できない程度のわずかな水漏れでも、長期間にわたって放置すれば水道料金に大きな影響を与えることがあります。特に集合住宅や店舗では、日々の使用量が多いため、漏水が発見されにくい傾向にあります。水道メーターを見て、誰も水を使っていない時間帯でもメーターが動いているようであれば、どこかで水漏れが発生している可能性が高いです。検針票に記載された前月比をチェックし、不自然な増加があれば疑ってかかることも大切です。早期発見と対策によって、不要なコストや水資源の無駄を防ぐことができます。
凍結した給湯器からの水漏れ対処法
・自分で修理するための基本的な方法
まずは電源を切り、安全を確保しましょう。感電や火災のリスクを防ぐためにも、必ず最初に行うべき手順です。その上で、給湯器本体や配管にひび割れや破損がないかを目視で確認してください。目に見える破損がない場合でも、凍結している可能性はあるため慎重に進めることが大切です。
凍結が疑われる部分にはタオルや布を巻き、その上からぬるま湯(30〜40℃程度)をゆっくりと注ぐことで、徐々に氷が溶けていきます。直接金属部分に熱湯をかけると、急激な温度変化によって配管や継ぎ手にひびが入る恐れがあるため、絶対に避けてください。また、ドライヤーやヒーターなどの温風を当てる方法も有効ですが、焦げや火災の原因にならないよう、距離と時間に注意して使用しましょう。加えて、周囲に水が飛び散らないようにタオルやバケツで受ける準備もしておくと安心です。
・止水栓や元栓の確認と操作手順
水漏れが確認された場合、被害を最小限に抑えるためには迅速な止水が重要です。まずは給湯器の近くにある止水栓を探し、それが見つからない場合は建物外の水道メーター付近にある元栓を閉めましょう。止水栓には回転式とレバー式があり、時計回りに回す、またはレバーを直角にすると水が止まります。
あらかじめ家族で止水栓や元栓の場所と操作方法を共有しておくと、緊急時に迅速に対応できます。特に夜間や休日など、業者にすぐ連絡が取れないタイミングでも、落ち着いて対処できるようにしておくと安心です。また、操作後に水が完全に止まったかどうか、メーターや蛇口を確認して二重チェックするようにしましょう。
・水漏れの症状と応急処置の方法
水が滴っている程度であれば、まずはタオルやバケツなどで一時的に水を受けて被害の拡大を防ぎましょう。水たまりができている場合は、モップや雑巾などで迅速に拭き取り、床材への影響を最小限に抑えることが大切です。また、濡れた床は滑りやすくなるため、足元にも十分注意してください。
配管が破損している場合には、防水テープや専用の漏水補修テープを使って破損部分をしっかりと巻き、応急処置を行います。テープを巻く際は、水が完全に止まっていることを確認し、配管の水分を拭き取ってから行うと密着性が高まります。また、止水後の空気抜きのために蛇口を少し開けておくと、圧力が逃げてさらなる破損を防げることもあります。
破損が広範囲に及んでいたり、水漏れの勢いが強い場合は、自力での対応が難しいため、すぐに専門業者へ連絡することをおすすめします。その際、状況をできるだけ詳しく説明し、写真を送付できる場合は送っておくとスムーズです。
・業者に依頼する場合の注意点と費用
業者に依頼する際は、必ず複数社から見積もりを取って比較検討することが重要です。出張費、作業費、部品交換の有無、保証期間など、各項目が明記された詳細な内訳を提示してもらいましょう。緊急対応を要するケースでは、追加費用が発生することもあるため、事前に確認しておくと安心です。
一般的な修理費用の目安は1万〜3万円程度ですが、配管の交換が必要な場合や、寒冷地仕様の特殊部品を使うケースでは、それ以上の費用がかかることもあります。また、信頼できる業者かどうかを見極めるためには、口コミやレビューの確認、事例の紹介、保証内容などをチェックするのも有効です。急を要するトラブルほど冷静な判断が求められますので、焦らず丁寧に対応しましょう。
給湯器凍結防止対策と予防法
・定期点検で気を付けるべきポイント
冬前に配管の保温材の劣化や、給湯器本体の異常がないかを確認しましょう。保温材は破れたり古くなっていたりすると、断熱効果が落ちて凍結のリスクが高まります。また、配管周りにホコリや汚れがたまっている場合、それが湿気を保持して凍結を助長することもあるため、清掃も重要です。定期点検時には、ガスや電源の接続部分に緩みがないか、異常なにおいや音がしないかも合わせて確認し、異常があれば速やかに専門業者に相談しましょう。
・凍結防止のための設置方法とリフォームのポイント
風通しの良い場所に設置されている給湯器は、風よけを設置するだけでも凍結防止に効果があります。たとえば、断熱性の高いボックス型カバーを取り付けたり、保温シートを追加で巻いたりすることで冷気の侵入を防ぎます。また、凍結防止ヒーターを設置する、屋内設置型の給湯器に切り替えるといったリフォームも有効です。加えて、給湯器自体が古くなってきている場合には、最新モデルへの交換も検討するとよいでしょう。最新機種には凍結防止機能が搭載されていることも多く、省エネ性や安全性の面でもメリットがあります。
・賃貸でできる簡単な対策と注意点
水をチョロチョロと流しておく、夜間に給湯器の電源を切らず保温モードにしておくなど、簡単な工夫で凍結を防げます。特に冷え込みが予想される夜は、少量でも水を流し続けることで配管内の凍結を防ぐ効果があります。また、市販の着脱可能な保温チューブや防寒テープを使用して、配管の露出部分を覆うのも効果的です。ただし、物件の管理会社や大家の許可が必要な対策(保温材追加やDIY工事など)は事前に確認しましょう。加えて、凍結による破損や漏水が発生した際の責任範囲について、契約書を確認しておくこともトラブル回避につながります。
まとめ
冬季の給湯器トラブルは、予防と早期対応がカギです。水漏れのリスクを減らすためにも、日頃からの点検と対策を怠らず、異常を感じたらすぐに対応する姿勢が重要です。また、トラブルが起きたときの対処法を事前に知っておくことで、被害を最小限に抑えることができます。
特に寒冷地に住んでいる方や屋外設置型の給湯器をお使いの方は、凍結対策を徹底することで安心して冬を過ごせます。家族全員で止水栓の場所を共有しておく、防寒対策を施す、業者への相談体制を整えるなど、できることから始めてみましょう。万一トラブルが発生した際にも、慌てずに対応できる備えが、安心・安全な住まいを守る第一歩です。


