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- 2025/09/08お知らせ
- 給湯器からの熱いお湯、実は故障じゃない!原因を解明
シャワーや洗面など、普段と同じように給湯器のお湯を使っていたら、いつもより熱いお湯が出て驚いたことはありませんか?思わず「給湯器が壊れたのでは?」と不安になるかもしれませんが、必ずしも故障とは限りません。実は、環境や使用状況によってこのような現象が起こる場合があるのです。
では、その背景にはどんな要因があるのでしょうか?
本記事では、給湯器から熱いお湯が出る原因について詳しく解説していきます。
◯給湯器から熱いお湯が出る原因
ここでは、給湯器から出てくるお湯が想像以上に熱い原因について「ガス給湯器の温度設定ミス」「熱いお湯が出やすい季節的要因」「水圧の変化とその影響」の3つの視点から探っていきます。
・ガス給湯器の温度設定ミス
ガス給湯器では、リモコンや本体で設定した温度が高すぎると、蛇口から想像以上に熱いお湯が出てしまいます。よくある例としては、リモコンの操作ミスや、家族の誰かが設定を変更したまま気付かずに使い続けるケースなどが挙げられます。また、お湯を少量しか出していないと給湯器が急激に加熱し、設定値を超えてしまうことがあります。
これらは故障ではなく単純な設定ミスや使い方に起因しています。まずは設定温度を確認し、適切な使い方をすることが大切です。
・熱いお湯が出やすい季節的要因
夏場など気温が高い時期は水道水自体の温度が上がるため、給湯器で加熱していなくても設定温度に近い水温に達しています。この温まった水を給湯器がさらに加熱することで、設定温度以上に熱くなってしまいます。これは機械の故障ではなく、外気温や水温の上昇といった自然条件に影響されて起こる一般的な現象です。冬場は逆に水温が下がるため、同じ設定温度でもぬるく感じることがあります。
このように、季節による水温の変化に応じて、こまめに設定温度を見直す必要があるでしょう。
・水圧の変化とその影響
家庭内でお湯を同時に使用することで水圧が下がると、流れるお湯の量が少なくなり、給湯器が急激に加熱してしまうことがあります。そのため、浴室と台所で同時に使うと「熱い!」と感じることがあるのです。
築年数の古い住宅に多いハンドル式水栓の場合は、開け方によって水圧が変わりやすいため、この影響が顕著に現れます。また、マンション・アパートで全ての配管が繋がっている場合は、近隣住民の利用状況も関係するため、自宅だけの問題ではないケースもあります。
◯具体的な症状と注意点
給湯器を使用していると「お湯が熱すぎる」「調節ができない」といった症状に陥ることがあります。実はその原因は機械の故障だけではなく、環境や体の病気が影響している可能性もあるのです。
・給湯器が熱くなる原因と症状
給湯器から出るお湯が普段よりも熱すぎると感じるとき、まず考えられるのは「水道水の温度」が高いことです。夏場は水道水自体が温まっているため、少し加熱するだけで設定温度以上の熱さになってしまいます。また、フィルターに汚れが溜まっていると水の流れが妨げられ、お湯が熱くなることがあります。さらに、給水栓やガス栓が十分に開いていない場合、給湯器の燃焼が安定せず高温になってしまうこともあります。
これらはいずれも給湯器の故障ではなく、季節的な環境や使用状況によって起きる現象です。故障を疑う前に、まずはこれらのポイントを確認してみましょう。
・シャワーで熱いお湯しか出ない場合のチェックポイント
シャワーから熱いお湯しか出ず、温度が調整できない場合は、「混合水栓」の不具合を疑いましょう。内部の部品が劣化してお湯と水がうまく混ざらないと、冷水が供給されず熱湯だけが出てしまいます。また、「止水栓」が完全に開いていないと冷水の流れが不足し、熱いお湯しか出ないことがあります。
シャワーヘッドや配管内の詰まりが原因で水の流れが阻害されている可能性もあるため、日常的に清掃や点検を行うことが大切です。これらのポイントを一つずつ確認することで、原因を特定できるでしょう。
・お湯が熱く感じる病気についての解説
お湯が熱すぎると感じる原因は、給湯器の設定や水温の影響だけとは限らず、人体の感覚に関わる症状が影響している可能性もあるのです。例えば「末梢神経障害」「多発性硬化症」「糖尿病性神経障害」などの神経疾患は、温度に対する知覚が過敏になり、本来適切な温度でも異常な熱さとして感じてしまうことがあります。また「皮膚疾患(湿疹・乾癬など)」や「自律神経失調症」によっても温度感覚が変化することが知られています。
このように病気が影響している可能性もあるため、違和感が続く場合は医療機関を受診することをおすすめします。
◯給湯器のメンテナンスと注意点
給湯器は、手軽にお湯を使える便利な設備ですが、長く安全に使い続けるためには定期的なメンテナンスが欠かせません。ここでは「フィルター掃除」「経年劣化への備え」「リフォーム時の給湯器の選び方」という3つの視点から、注意点とポイントをご紹介していきます。
・フィルター掃除の重要性と方法
給湯器には、水道水に含まれる不純物を取り除くためのフィルターが組み込まれています。このフィルターを長期間使用していると汚れが蓄積し、給湯器の性能低下や故障に繋がるため、定期的な掃除が必要になります。掃除の手順としては、まず給湯器の電源を切り、背面にあるフィルターを取り外します。取り外したフィルターを中性洗剤を使って洗い、水でしっかり洗い流します。乾かしてから元の位置に戻して給湯器を設置します。
・給湯器の経年劣化に注意しよう
給湯器の寿命は一般的に10年程度とされており、これよりも長く使い続けると内部部品の摩耗や故障リスクが高まります。経年劣化による典型的な症状としては、水漏れ・異音・温度が不安定・エラー表示などが挙げられます。特に、電子部品や温度センサー・モーター・パッキン類は劣化しやすく、少しの不具合が給湯器全体の性能低下に繋がってしまいます。
また、屋外設置の場合は風雨や凍結などの環境要因も劣化を早めるため、定期的な点検を行いながら、10年前後を目安に交換することをおすすめします。
・リフォーム時の給湯器選びのポイント
浴室やキッチンをリフォームする際は、給湯器の交換も視野に入れておきましょう。寿命が近い古い給湯器は、修理しても他の部品が立て続けに故障する可能性が高いため、新しい機種に交換する方が安く済む場合が多いです。
給湯器を選ぶ際は、省エネ性能や光熱費削減効果などに加えて、追い焚き機能や床暖房などオプションが必要か確認しましょう。また、給湯器の種類(ガス・電気・エコキュート・石油)や設置環境・家族構成・ライフスタイルに合った機種を選ぶことが大切です。
◯まとめ
給湯器から設定以上の熱湯が出る原因は、温度設定ミスや夏の暑さによる水温の上昇、水圧の変化による影響などがあり、必ずしも故障とは限りません。
シャワーで熱湯しか出ない場合は、混合水栓や止水栓に問題がある可能性が高いため、一度確認してみましょう。神経や皮膚の病気によって異常に熱さを感じている可能性もあるため、違和感が続く場合は医療機関を受診しましょう。
給湯器を長く使い続けるには、定期的な掃除や点検、生活に合った給湯器選びが大切になります。