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2025/05/14お知らせ
給湯器の逃し弁からの水漏れの対処法について
給湯器を使用していると、本体から水が流れ続けているのを発見。
このような経験はありませんか?

逃し弁と呼ばれる部分からの水漏れは、トラブルの兆候か正常な動作の一環か判断がつきにくいものです。そもそも逃し弁とはどんな役割を担っているのか、そこからの水漏れにはどんな意味があるのか、あまり知られていないのが現状です。

そこでこの記事では、給湯器の逃し弁から水漏れする原因や対処法などを詳しく解説していきます。



◯逃し弁から水漏れする原因は何?


逃し弁(または安全弁)は、給湯器や電気温水器の内部圧力が過剰に上昇した際に、圧力を逃がしてタンクの破損や爆発を防ぐための装置です。通常はタンク内の圧力を一定に保ち、必要に応じて水を排出することで機器の破損や事故を防ぎます。

この逃し弁から水漏れが見られる場合、まず考えられる原因は、経年劣化や使用年数の長さによる部品の摩耗です。内部のパッキンやスプリングが劣化することで密閉性が保てなくなり、常に水が滲む状態になることがあります。

また、逃し弁の内部にゴミや異物が入り込むことで完全に閉じなくなり、水が漏れる場合もあります。さらに、減圧弁(給水圧力を一定ラインに維持できる装置)の故障により必要以上の水圧がかかって逃し弁から水漏れするケースもあります。

そして、隠れた原因として見逃せないのが、混合水栓の逆流です。混合水栓は、給湯側と水道側の圧力バランスが適切に保たれていることで正常に機能します。しかし、何らかの理由で水道側の圧力が給湯側よりも高くなった場合、水が逆流して給湯器内に入り込むことがあります。この逆流によって給湯器内の圧力が急激に上がり、逃し弁が水を排出することがあります。



◯給湯器の逃し弁の交換費用の相場について


給湯器の逃し弁の交換費用は、部品代・交換費・出張費などの要素によって構成され、全体でおおよそ25,000円~30,000円程度が一般的な相場とされています。

まず、逃し弁の部品代はメーカーや機種によって異なりますが、純正品で10,000円程度です。次に、交換作業にかかる交換費は、10,000円~15,000円程度が相場です。そして、業者が修理のために現地に出向く出張費は、5,000円~10,000円程度が一般的です。

実際の費用は、給湯器の故障状況や業者によって異なります。また、保証期間内の故障であれば、無償で点検や交換が可能な場合もあるため、まずはメーカーや業者に相談することをおすすめします。



◯給湯器の逃し弁の故障を避けるためには?


給湯器の逃し弁が故障してしまうと、給湯器の性能が低下したり水漏れなどの問題が発生する可能性があります。以下では、そんな逃し弁の故障を避けるための対策を3つご紹介します。


1. 逃し弁の定期的な作動確認


逃し弁が正常に動作するか確認するためには、定期的な点検が大切です。
月に1回程度、逃し弁の手動レバーを操作し、排水口から水がスムーズに排出されるかを確認しましょう。この操作により、逃し弁内部の異常や詰まりを早期に発見することができます。また、操作後はレバーを元の位置に戻し、排水が止まることを確認してください。万が一、排水が止まらない場合や異常が見られる場合は、速やかに専門業者に相談しましょう。


2. 減圧弁や逆止弁の点検と交換


給湯器の配管には、減圧弁や逆止弁といった圧力調整や逆流防止のための部品が設置されています。これらの部品が劣化すると、逃し弁に過剰な負荷がかかり、故障の原因となることがあります。定期的にこれらの部品を点検し、必要に応じて交換することで、逃し弁の故障を未然に防ぐことができます。逆止弁は3~5年を目安に交換することが推奨されています。点検や交換作業は専門的な知識が必要になるため、専門業者に相談することをおすすめします。


3. 貯湯タンクの定期的な水抜き


貯湯タンク内には、水質や使用状況によって汚れやスケールが蓄積することがあります。これらが逃し弁の動作に影響を与える可能性があるため、年に1回程度は水抜きを行い、タンク内の清掃を行うことが推奨されます。

水抜きの際は、給湯器の電源を切り、排水バルブを閉じた後、逃し弁のレバーを操作してタンク内の水を排出します。作業中は熱湯が排出されることがあるため、火傷に注意しましょう。水抜き後は、給水バルブを開けてタンクを再度満水にし、電源を入れて通常の運転を再開します。



◯まとめ


今回は、給湯器の逃し弁から水漏れする原因や対処法などを解説しました。

給湯器の逃し弁(安全弁)は、内部圧力を適切に逃すことで機器の破損や事故を防ぐことができる装置です。水漏れの原因には、部品の劣化・ゴミの詰まり・減圧弁の故障・混合水栓からの逆流などがあり、圧力異常が引き金になることが多く見られます。

逃し弁の一般的な交換費用は、部品代・交換費・出張費を含めておおよそ25,000円~30,000円が相場です。

水漏れなどの故障を防ぐには、逃し弁の定期的な作動確認・減圧弁や逆止弁の点検と交換・貯湯タンクの定期的な水抜きなどが有効です。これらの対策を継続的に行うことで、給湯器を長く使い続けることができるでしょう。

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