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2025/12/06お知らせ
温暖地域の給湯器水抜き事情とそのメリット
冬になると話題になる「給湯器の水抜き」。寒冷地では凍結防止のために欠かせない作業ですが、実は日本の多くの地域では「水抜きをしなくても問題ない」ケースが増えています。特に四国・九州・関東南部などの温暖地域では、気温が氷点下まで下がることが少なく、最新の給湯器では自動凍結防止機能も搭載されています。

とはいえ、「本当に水抜きしなくて大丈夫?」「長期間家を空ける場合はどうすればいいの?」と不安に思う方も多いでしょう。この記事では、温暖地域における給湯器水抜きの必要性やそのメリット、そして正しい対策方法について詳しく解説します。

◯温暖地域における給湯器水抜きの必要性

・給湯器水抜きの原理とは?

給湯器の水抜きとは、内部に残った水を抜き取ることで、冬場の凍結や破損を防ぐ作業を指します。特に寒冷地では、給湯器内部の配管が凍結すると膨張し、金属や樹脂部品が破裂する恐れがあります。そのため、気温が氷点下になる地域では必須の作業とされています。

・温暖地域では水抜きが不要な理由

温暖地域では、冬場でも気温が0度を下回ることが少なく、給湯器内部が凍結するリスクが非常に低いため、水抜きを行う必要がほとんどありません。さらに近年の給湯器には自動凍結防止機能が搭載されているため、通電状態を保っていれば自然に保護されます。

・凍結防止と省エネの観点から

水抜きを不要とすることで、頻繁な作業や誤った操作によるトラブルを防げます。また、通電状態を維持する凍結防止ヒーターは最小限の電力で稼働するため、省エネ面でも効率的です。


◯給湯器水抜き栓の位置と役割

・給湯器水抜き栓はどこにある?

給湯器の水抜き栓は、主に本体下部または側面に配置されています。「給水」「給湯」「追い焚き」など、それぞれの配管に対応する栓が存在します。多くの機種ではキャップ付きのネジ式構造になっており、手動で開閉できるよう設計されています。

・水抜き栓の使い方:具体的手順

  1. 給湯器の電源をオフにする
  2. 給水元栓を閉める
  3. 給湯器の蛇口(お湯側)を開けて圧を抜く
  4. 水抜き栓をゆっくり開け、水が完全に出切るまで待つ
  5. 作業後は逆の手順で元に戻す

・給湯器水抜き栓の点検ポイント

水抜き栓周辺に水漏れがないか、ゴムパッキンが劣化していないかを定期的にチェックしましょう。長年使用していると、パッキンの硬化やネジの緩みが原因で水漏れが発生する場合があります。


◯適切な水抜きのタイミング

・給湯器水抜きのタイミングはいつ?

気温が急激に下がる前、または寒波の予報が出た際に実施するのが理想です。ただし、温暖地域では頻繁な水抜きは不要で、基本的には「長期間家を空けるとき」に行う程度で十分です。

・長期不在時の給湯器の対応法

旅行や帰省などで1週間以上不在にする場合は、水抜きしておくと安心です。給湯器だけでなく、屋外配管や給水タンクも一緒に対応することで、トラブルのリスクをさらに減らせます。

・水抜きをしない場合の注意点

電源を完全に落としてしまうと、凍結防止ヒーターが作動しなくなるため、氷点下になるような日には逆に危険です。冬期の間は電源を入れたままにしておくことが推奨されます。


◯給湯器の水抜きが止まらない時の対処法

・トラブル原因を探る

水抜きが止まらない場合、栓がきちんと閉まっていない、内部にゴミや砂が噛んでいる、あるいはパッキンが劣化している可能性があります。無理に締めるとネジ山を潰す危険があるため注意が必要です。

・業者に依頼する際のポイント

修理を依頼する際は、給湯器のメーカー名・型番・症状を具体的に伝えるとスムーズです。特に水漏れや内部部品の損傷が疑われる場合は、早めに専門業者へ相談しましょう。

・給湯器の修理・交換にかかる費用

軽微な水漏れ修理なら1〜2万円程度、部品交換を伴う場合は3〜5万円が目安です。設置後10年以上経過している給湯器は、修理よりも交換を検討する方が結果的にコストを抑えられる場合があります。


◯まとめ

温暖地域では、給湯器の水抜きは基本的に「不要」ですが、長期不在や寒波時には念のため実施すると安心です。日常的には電源を入れたままにして自動凍結防止機能を活用するのが最も効率的な方法です。定期的な点検と適切な使い方を心がけることで、給湯器の寿命を延ばし、安全で快適な暮らしを維持できます。

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